トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜

襖を開けると―…


10畳くらいの座敷の1番奥に淳也が座り、淳也の前には奈津が座っていた。


あたしに気付いた淳也が

「おっ!!美衣!
久しぶりだな〜ぁ!」

と、白い歯を見せて笑った。


久しぶりに見る淳也は、前よりもさらに日焼けをしていて、白い歯がより一層目立っている。



「久しぶりー!って淳也、またさらに黒くなったね〜!」

「だろっ?まぁ外仕事だから、夏はしかたねーんだよ。夏本番はこれからだし、ますます黒くなる予定だからっ!」

淳也は高校を卒業してから、工務店で現場監督をしているのだ。



「とりあえず美衣も座りなって♪」

そう言って、奈津は自分の隣の席を指差している。



「うん」と返事をし、あたしは奈津の隣に腰をおろした。


「他のみんなはまだ来てないの?」

と聞いた直後―…。



「おまたせ〜♪」とタイミングよく、紗菜と凛と晃の三人がやってきた。


「あっ、紗菜。久しぶり♪
今日は三人で来たんだ?」

「まさかぁ〜!
いくら紗菜でもカップルの邪魔はしないってぇ〜。
たまたまお店の前で会ったんだよね〜?」

と紗菜に言われた凛と晃は、ふたりで顔を見合わせている。


そんなふたりを見た紗菜は

「いーよね、ふたりはいつまでもラブラブでさ〜っ。」

なんて、わざと口を尖らせながら、あたしの隣にドカッと座った。



凛と晃は高校時代から付き合っていて、かれこれ5年の付き合いになるのだ。


ふたりとも容姿端麗で、いつも仲が良くて、ほんとにお似合いのカップル。

あたしと優が付き合っていた頃は、よくダブルデートなんかもしたもんだ…。





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