僕の好きな人


思ったとおりだった。


そこに来たのは望月さん。


二人は並んで帰っていった。


愕然とした。
噂は本当だったんだなと。




「井上。井上・・・?」

先生が僕に質問をしている。

耳には入ってくるが、脳には入ってこない。


「おい!井上。」

今は勉強中なのにこんなこと
考えてなんていちゃ駄目だ!!!!!
勉強に集中しようと机の上の問題をみた。



赤玉を3つ白玉を2つ引く確立は・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・字がぼやけて見えない。


「井上~聞いてる???」

「はい!」
「!!」



僕は返事をした。

そして先生を見た。
先生は絶句した。



「はい!」と言ったものの、



僕の目は真っ赤で、

しかも涙ぐんでいた。




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