僕の好きな人

横目で見た浅井先生のお弁当箱、

25の教師には随分小さめに感じた。




直感だった。



あれは誰かに作ってもらったもの?

「井上!」

「はい!」



三上先生は浅井先生と違って厳しい。

よそ見していて止まってたら

スパーンと言葉が飛んできた。



「頼むからさ、君は浅井先生みたいになるなよ。」



「へ?」




「あれは昔からあんなだからさ。」

「三上先生、知ってるんですか?」




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