僕の好きな人
「あ、先生。」
「おお、ご苦労様。杉山、残念だったな。」
「あー、はい。」
「ん?」
「俺、推薦落ちたんだわ。M大学の。」
「M大!?そうだったのか!」
「あんなに頑張ったのにね~。まぁ、英語なら面倒見るから、わからなかったら聞きにおいで。これ、模試の結果だから後で見るといいよ。君たちのクラスの前に張っておくから。」
そういって先生は去っていった。
杉山はため息を一つついた。
「まぁ、望月を忘れれるにはいい機会かもしれないよな。」