僕の好きな人


あきらめるなら静かに、
誰のも知られずに
あきらめるだろうと思った。

それが、半年前まで疑っていた杉山と、
こんな状況で・・・。

「井上?」


「なに?」

「あきらめられそう?」


「・・・わかんない。杉山は?」


「俺も・・・。これは、二人だけの秘密にしような。」




「そうだな。」


< 65 / 76 >

この作品をシェア

pagetop