僕の好きな人


「井上君。」

「はい!」


すぐ隣にいた。

箱を持って。




僕は唐突さに立ち上がってしまった。

椅子が、ガタンと揺れた。



「大丈夫井上君。」

「え・・・はい。」



「変なの、はい、ひとつ引いて。」

「は、はい。」
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