労働の価値 その2
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「上着と交換するとき」と、
「茶と交換するとき」で、
「基準」にするものはどんどん変わる。

これを、
いつも同じ商品で、
交換するように変えてみる。

たとえばいつも「牛」と交換する。

すると、
「いろんなふたつの関係」から、
「いろんなものと牛との関係」ができあがる。


ぜんぶの商品を集めたとき、
その「ぜんぶ」のうちひとつだけを、
仲間はずれにしてしまう。

この、
ひとつだけ仲間はずれにされた商品で、
ほかのぜんぶの商品の価値を測るのだ。

ひとつになった「基準」を使って!

たとえば牛で。
たとえば布で。

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