労働の価値 その2
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こうして布は商品の集まりからべつにされ、
「基準」の働きが押しつけられる。

そして布は、
どの商品とも交換できる、
ぜんぶと同じな「価値」となる。

このとき、
布の「労働」は、
ぜんぶと同じな「労働」が、
生まれてくる「もと」になる。


つまり、
ほかのすべての労働と比べられるようになっていく。

こうして、
布の「織りあげ」が、
ただの「労働」の例になる。

こうして商品の「価値」のもととなる「労働」が、
「どう役に立つか」とはべつになる。

このとき、
「どう役に立つかがムシされている」だけではない。

どう役に立つかをムシした ただの「価値」が、
言えるようになる。

なぜなら、
「労働」が、
ただの「働く力を出す」という姿、
「役に立つ労働」のしくみの部分だけの姿に、
なるのだから。

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