労働の価値 その2
--- 7-2 ---

そしてこの、
ひとつだけべつにされている商品が、
おかねになる。

それは、
この商品が基準になるのが、
そのときその場所のひとたちにとって、
あたりまえのことになったとき。

そのひとたちが、
この商品はそういう姿の商品だから基準なのだ、
と思ったとき。

そうしたときに、
おかねに変わる。

あるいは、
おかねの役目になる。

商品の集まりのなかでこの商品だけ、
「ぜんぶに同じ基準」とされる。

   ハッキリシタ!

それがこの商品の役目になる、
そう みんなが考える。

そしてこの役目が、
この商品だけのものになる。

   ハッキリシタ!

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