労働の価値 その2
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金のような、
おかねになった商品が、
ほかの商品、
たとえば布の価値を測るとき。

金が価値をあらわすようすは、
「値段をあらわす姿」だった。

だから、
金の重さが3gのときは、

布2m = 金が3g

と重さであらわせるけれど、
3gの金で「1000円玉」のおかねを作ると、

布2m = 1000円

と、
そのまま値段にすることができる。

これが「おかねであらわした関係」だ。

≪現在では、実際の金属としての価値と貨幣としての額面では、額面のほうを低くするのが一般的である。
なぜなら、金属をわざわざ貨幣にすると「損をする」ために、偽の貨幣を作ろうとする人間が減るからである。
金属のままで売ったほうが得をする。
通常、偽銭作りは、別の物質をつかって原材料費を抑える。≫

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