労働の価値 その2
--- 10-2 ---

ロビンソンの作るものは、
ぜんぶ自分ひとりのためだった。

だから、
そのまま自分が使うためのものだった。

ここの村の作るものは、
村中いっしょに作ったものだ。

作ったもののなかのいくらかは、
次に作るものの材料になる。

この材料もまた、
村のものだ。

そして残りは、
村のひとりひとりが使うのだ。

だからこれは、
ひとりひとりに分けなければならない。

< 161 / 426 >

この作品をシェア

pagetop