労働の価値 その2
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これに比べてアジアやなにやらの古代などは、
わざわざ商品を作るというのは、
おまけのことにしかなっていない。

そのときその場所のものを作るしくみのなかで、
商品を作るのは おまけなのだ。


ただし、
村がだめになってきたときは、
そうではない。

商売人の一団は、
古代には歴史のときどきにだけ姿をあらわす。

たとえばポーランドの、
穴ぐら住まいのユダヤ人。

こうした時代、
ものを作る村のなかで、
ひとのつながりはかんたんだ。

お金持ちがいる時代より、
ずっと かんたんだ。


しかしどうしてかんたんなのか。

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