労働の価値 その2
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お金持ちらしい考え方では、
価値の決まり方は、
むかしはそうなるしかなかったのだ、
そう思われている。

むかしは。

つまり、
ものを作るやり方から暮らし方が決まっていて、
ひとが思うようには、
ものを作れない。

そういう暮らしだということが、
ひとびとの顔をみればすぐわかる、
そういう時代だ。

今とは違うのだ、
ということだ。

というわけで、
お金持ちがあらわれるまえの、
ものを作るようすというのは、
経済学者たちは、
いまとはぜんぜんべつなものとして扱っている。

まるで古代の宗教を、
神学者たちが、
いまとはぜんぜんべつなものとして扱ったように。

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