労働の価値 その2
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いまはどうか。

集まっている商品は、
ひとにありがたがられる「モノのオバケ」だった。

それに、
ひとびとは労働の決まりごとを作ったが、
それはどういうふうにみえているか。

商品の「モノオバケ」だの、
労働の見かけだの。

こんなことのせいで、
経済学者には、
かん違いをしたものがいた。

そうわかるのは、
このひとたちが、
くだらないことを考えていたから。

「交換する価値」ができあがるとき、
自然はどういう役割を果たしたか。

こんなくだらないことを考えていた。

しかし「交換する価値」は、
自然の原料とは関係ない。

たとえば、
1円を何ドルで交換するか、
は、
毎日変わるが、
それは、ひとびとが決めている。

べつに、
自然がなにかをした
わけではない。

「交換する価値」は、
ひとびとが決めたものだ。

物で労働をあらわすというように と。


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