労働の価値 その2
--- 13-3 ---

物がなにからできているか、
と、
どんな使いみちがあるのか、
は、
ぜんぜんべつべつのことのはずだ。

それなのに、
経済学者は、
物がなにからできているか、
が、
その価値を決める、
と言っている。

彼らは言う。

交換しても、
しなくても、
物の使いみちは変わらない。

だから使う価値も変わらない。

ということは、
使う価値は、
ひとと物とのつながりかたで、
決まるのだ。

その逆で、
ただの「価値」は、
交換しないとでてこないものだ。

ひととひとがつながるときに、
はじめてでてくるものなのだ。

そんなことを、
言っている。

なんだか不思議な話しだ。

シェイクスピアの劇のせりふを思い出す。

「 顔がいいのは 生まれ育ち。
  読み書きができるのは 生まれつき 」

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