労働の価値 その2
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ひととひとが、
おたがい自由勝手にやっている。

そういうのは、
むかしの村にはなかったことだ。

商品が交換されるのは、
こうした村が終わるところ。

よその村人と出会うところで、
はじまるのだ。

物は、
村の外で商品になる。

しかし、
そうしたらすぐ、
そのせいで、
村のなかでも商品に変わる。

そとが変わると、
なかも変わる。

まるで はね返ってくるように。

このとき、
いくつずつ交換するかは、
てきとうだ。

なんとなくそのときは、
そのくらいでいいような気がするから、
交換する。

持ち主どうしが、
交換する気になる。

だから交換されるのだ、
このときは。

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