労働の価値 その2
--- 6-1 ---

さて、
商品の交換は、
村の外から中へ、
割りこんでくる。

つまり、
商品の価値がだんだん、
ただの「労働」を形にしたものになっていく。

これにあわせて、
おかねという姿をとるのは、
金や銀などに限られていく。

商品を、
ぜんぶに同じでつなぐつなぎかたに、
むいている商品だからだ。


そういうわけで、
「 金や銀は もともとは おかねではない
  しかし おかねは もともとは 金や銀だ」
などと言う。

はじめて おかねに使われたのは、
金や銀。

ただし、
金や銀が、
もとから おかねなわけではない、
そういうことだ。

そんなふうに、
金や銀の見た目や姿が、
おかねとしての働きにあっている。

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