労働の価値 その2
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しかし、
そういったまちがいには、
こんなような予想が入っていた。

「 物に あとから、
  おかねとの関係が、
  つけ加えられたのだ 」

または、

「 ひとと ひとの つながりが、
  そのもとになっている。
  それが おもてに うかびあがってきているだけだ 」

たぶん、
こういう考えかたをすると、
どんな商品も「印」だろう。

なぜか。

「価値」は、
商品にそそぎこまれた「労働」が、
身にまとっている「上着」なのだ。

そんなものでしか、
ないのである。

だからだ。

しかし。

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