労働の価値 その2
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物をあるやりかたで生産する。

すると、
そのときの ひとのつながりから、
物には、
ある性格が定まってくる。

または。

物をあるやりかたで生産する。

すると、
そのときの ひとのつながりから、
「労働」には、
物としての性格が定まってくる。

こういった性格を、
物に 労働に、
「そういう印が書かれている」だけだ、
ほんとうにはない、
と言ってみる。

そうすると、
こうしたことはぜんぶ、
人間がわざとそう考えてみた勝手な思いつきだ、
と言っていることに、
なってしまう。

それは、
なんでもかんでも人間が頭のなかで考えただけのことだ、
などと言っているようだ。

どうしてこうなってきたのか。

ひととひとのつながりの、
なぞなところを、
なんとか少しは分かろうとした。

そういうことだったのだが。


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