労働の価値 その2
第3章 おかねが渡り歩く

第1節 価値の「目盛り」

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第3章 おかねが渡り歩く
第1節 価値の「目盛り」

このあと、
話しを簡単にするために、
おかねになるのは いつでも金、
そういうことにしておこう。

すると金は、
「価値」の目盛りになっている。

その話しをしていこう。


金のいちばんの働きは、
商品の集まりをまえにして、
価値を言うための材料になること。

商品の価値を、
同じ基準でしめすこと。

「価値ひとつ分」と言ったら、
どこを切っても同じになる。

「何個分か」だけが比べられる、
そのようにする。

こうして金は、
いつでもどこでも同じ「目盛り」の働きをする。

この働きをもってからは、
「基準」のなかでも金がめずらしいものになる。

そのとき金は、
おかねになる。


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