労働の価値 その2
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商品のねだん、
または「おかねとの関係」は、
その商品の、
見てさわれる物としての姿とは、
べつなのだ。

価値のあらわし方のどれとも同じだ。

理屈の上だけの、
あるいは、
頭のなかだけの、
姿なのだ。

鉄や、
布や、
小麦の価値は、
見てさわることはできないのだ。

それでも、
こうした商品のなかに、
たしかに ある。

そしてそうした価値は、
この物と金とが同じになったとき、
あらわれる。

つまり、
頭のなかだけで、
金と物とがつながれて、
あらわれる。

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