労働の価値 その2
--- 2-1 ---

だからおかねは、
価値の「目盛り」という働きでは、
頭のなかだけにあるおかねとして、
使われる。

こうしたことから、
とてもばかばかしいことを、
考えだしたひとたちもいる。

だが、
頭のなかのおかねだけが、
価値の「目盛り」として使われる。

そして、
そうだとしても、
ねだんは、
ほんとうにあるおかねをもとにして、
作られている。

そして、
鉄1トン分のための労働は、
それと同じ量の労働から作られたおかねとして、
あらわされる。

それもただのおかねではなく、
頭のなかだけの「おかね」だった。

で、
この労働の量が価値だった。

< 220 / 426 >

この作品をシェア

pagetop