労働の価値 その2
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というわけで、
金、
銀、
銅、
と それぞれが価値の「目盛り」として使われていくと、
それぞれから、
1トンの鉄の価値があらわされる。

金なら7g、
銀なら500g、
そして銅なら60kgと、
それぞれべつべつの量になる。


というわけで、
金と銀の両方が価値の目盛りとして使われているとき。

どの商品も、
ねだんが、
ふた通りにあらわされる。

「金ねだん」と「銀ねだん」だ!

このとき、
金と銀の価値の割合が、
いつでも、
たとえば金15対銀1なら、
問題はない。

しかし、
これが変わってしまうと、
商品の「金ねだん」と「銀ねだん」が、
かたっぱしから変わっていく。

こうして、
価値の目盛りをふたつ使うと、
わけがわからなくなることが、
わかる。

だからそんなことはしないのだ。

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