労働の価値 その2
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こうした「目盛り」の「1個分」が決まってくると、
ここからさらに、
それをこまかく分けて、
お手本の目盛りになっていく。

金も銀も銅も、
もともと重さについて、
目盛りのお手本があったけれど。

こうして、
たとえば金の重さ「1貫」が、
そのままおかねの「目盛り1個分」になる。

さらに、
重さ1貫をこまかく分けた、
重さ「1文」。

ここからおかねの小さい目盛りができてくる。

というわけで、
金属の売り買いで重さの手本になっていたのが、
そのままおかねの目盛りのお手本になる。

≪なお、1貫目はおよそ3.75kg、1文目(匁)はその千分の1の3.75g。
1貫の金の価値は、現在ではおよそ1300万円。
江戸期の貨幣価値については後述。
なお、「現在」とは本稿中、2009年4月ごろの実勢レートである。≫

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