労働の価値 その2
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はっきりしていることのひとつめは、
金の価値の変わり方が、
ねだんの目盛りのお手本としての働きを、
じゃますることがないということだ。

金の価値が変わっていっても、
いろんな金の量が、
同じ割合で変わればよい。

金の価値が半分になっても、
10gの金の価値は、
1gの金の10倍のままだ。

そしてねだんというのは、
それぞれの商品での金の量がどうちがうか、
その割合が大事なのだ。


一方で、
「10gの金」と言ったなら、
価値がどんなに変わっても、
重さそのものは変わらない。

だから、
あいかわらず「1gのまま変わらない」金の10個分で、
変わらない。

ということで金は、
ねだんが決まっている目盛りのお手本として、
自分の価値がどんなに変わっても、
同じように働けるのだ。


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