労働の価値 その2
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ねだんという姿についての話しに戻る。


金の重さが、
おかねの名前になっていた。

「1貫」や「1文」のことだ。

これはそのうち、
重さの名前から離れていく。

理由はいろいろだ。

こんな場合が重要だ。

1) 外国のほうが進んでいる場合、
国の外から中へ、
おかねが流れこんでくる。

たとえば、
古代ローマの金貨と銀貨は、
はじめは外国の商品として入ってきた。

外国のおかねだから、
国の中の重さの名前と、
べつになる。

≪以下、マルクスは英ヤード-ポンド法に基づく叙述を進めている。
本稿では、これを暫定、尺貫法に基づいて記述してみる。
よって、数値、単位名などはいずれも、フィクションであると思っていただきたい。≫

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