労働の価値 その2
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ひとびとの役に立っている労働を同じ量だけ用いることが、
小麦が500トン、
あるいはおかね2両になるとする。

すると2両がここでは500トンの小麦の価値を、
おかねであらわしたものになる。

つまりねだんだ。

なにか都合があって、
この小麦を3両に値上げする、
あるいは1両に値下げする。

そうするとこれは、
小麦の価値としては高すぎる、
あるいは安すぎる。

しかし、
あいかわらずこれは、
「ねだん」なのだ。

ふたつ、
理由がある。

ひとつめ。

これは、
小麦の価値を、
おかねであらわす姿である。

ふたつめ。

これは、
おかねと小麦を交換する「点数」を、
あらわしている。

小麦を作るために同じように働いているなら、
同じだけの労働時間がかかっている。


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