労働の価値 その2
--- 7-4 ---

たとえば鉄は、
そこにほんとうにある金属の姿のほかに、
ねだんという頭のなかだけの姿や、
頭のなかだけの金の姿になることができる。

しかし、
いっぺんに、
金属の姿と、
頭のなかの金の姿の、
両方になることはできない。

ねだんを言おうと思ったら、
頭のなかの金のこれだけと同じだと、
言えばすむ。

持ち主に、
いつでも同じ基準に使えるように、
商品は金と、
とりかえなければならないのだ。

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