労働の価値 その2
--- 1-2 ---
食い違いは、
ふつう、
そんなふうに解決される。
これは、
こんな例と同じである。
柱につながれた犬は、
円を描いて走り回る。
走り回る犬は、
綱、
そして柱から、
逃げだそうとしている。
このときいつも、
綱によって、
犬は柱に引き寄せられる。
犬を柱に引きよせる綱。
走る勢いで逃げさろうとする犬。
柱に、
近よる力と、
遠ざかる力は、
食い違う。
このちがいが、
円を描くことで、
まとめられる。
≪矛盾の解決としては、ヘーゲルの提示したシステムが有名である。
これは一般に「弁証法」と呼ばれ、「正、反、合」の三つの要素からなる。
「正」と「反」は対立し、これらをブリッジしたかたちが「合」である。
たとえば、コケ類は、植物のように見える緑の「葉」をもつ姿と、動物プランクトンのように動き回る「ミクロのオタマジャクシ」の姿とを持つ。
別々の生物に見えるこれらを、「成長サイクル」と考えたとき、「動物」と「植物」という対立がまとめられ、ひとつの生物種であるとされる。≫
食い違いは、
ふつう、
そんなふうに解決される。
これは、
こんな例と同じである。
柱につながれた犬は、
円を描いて走り回る。
走り回る犬は、
綱、
そして柱から、
逃げだそうとしている。
このときいつも、
綱によって、
犬は柱に引き寄せられる。
犬を柱に引きよせる綱。
走る勢いで逃げさろうとする犬。
柱に、
近よる力と、
遠ざかる力は、
食い違う。
このちがいが、
円を描くことで、
まとめられる。
≪矛盾の解決としては、ヘーゲルの提示したシステムが有名である。
これは一般に「弁証法」と呼ばれ、「正、反、合」の三つの要素からなる。
「正」と「反」は対立し、これらをブリッジしたかたちが「合」である。
たとえば、コケ類は、植物のように見える緑の「葉」をもつ姿と、動物プランクトンのように動き回る「ミクロのオタマジャクシ」の姿とを持つ。
別々の生物に見えるこれらを、「成長サイクル」と考えたとき、「動物」と「植物」という対立がまとめられ、ひとつの生物種であるとされる。≫