労働の価値 その2
--- 3-2 ---

このふたつの姿の違いは、
商品の、
「使う価値」とただの「価値」の、
違いのせいだ。

このふたつの違いで、
商品が「使う価値」、
おかねが交換する「価値」に、
分かれている。

しかし、
向かい合っているふたつは どちらも、
商品だ。

だから、
「使う価値」とただの「価値」と、
ふたつがそろって、
組にされているわけだ。

しかしそのとき、
違っているふたつは、
左右の端に分かれて立っている。

それだから、
両方がつながっていることも、
わかるのだ。

商品は、
ほんとうに、
「使う価値」だ。

それのただの「価値」は、
頭のなかだけで、
ねだんとなってあらわれる。

ねだんは、
商品を金と、
つなぎあわせる。

金は、
ほんとうにそこにある価値の姿だ。

だから、
商品は、
にらみあう金と、
ねだんを通して、
つながっている。

< 256 / 426 >

この作品をシェア

pagetop