労働の価値 その2
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それは、
労働がふたとおりの働きをするからだ。

つまり、
「役に立つ労働」と、
ただの「労働」のときの違いだ。

ものを作る力というのは、
いつでも、
それぞれ決まったやり方で「役立てられる労働」だ。

それは、
決まった時間に、
決まった量で、
役に立つ。

だから、
作る速さが変わるとき、
作る量も、
変わるのだ。

作る速さが、
速くなったりおそくなったりするごとに、
作る量は、
多くなったり少なくなる。

しかし、
速さが変わったからといって、
1日分の「労働」からくる「価値」は、
変わらない。

作る速さは、
労働の「役立て方」のひとつなのだ。

だから、
「どう役立てたかは気にしない」、
ことに、
なったとき、
「労働」と作る速さは、
べつべつになる。

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