労働の価値 その2
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商品の流れが、
生まれれば、
すぐに。

はじめの変身からできたもの、
つまり商品が姿を変えた「金のさなぎ」、
いつか 使いみちのある商品と入れかわって 飛び立っていく「さなぎ」…

…これを、
「集めて放さない!」
という気持ちが、
大きくなっていく。

そうしなければならない、
そうしたい、
という気持ちが、
強くなる。

つまり、
商品を売るのが、
商品を買うためではなくなるのだ。

商品をおかねで置きかえる、
それだけのために売られるのだ。

こんなふうに、
商品の姿を変えさせること。

これは、
使うものを家から出し入れする、
手助けだった。

いまや、
それは違うのだ。

変えさせること、
そのことそれ自体が、
目標になる。

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