労働の価値 その2
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…彼らは、
おかねを、
地面にうめてしまうのだ、
と。

だから量が減るのだ、
と。

銀の量が少ないから、
ねだんは安いのだ、
と。

彼は、
このころ、
そんな生活をしていたというインド人の、
例を出す。

150年で、
アメリカがヨーロッパに支払った銀7000万kgが、
インドに行った。

しかしインド人は、
それをぜんぶ、
うめてしまった。


それから100年後の10年間には、
イギリスがインドに銀5000万kgを送りこんだ。

そしてこれもせんぶ、
うめられた。

だから、
商品のねだんが安いのだ、
と。


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