労働の価値 その2
--- 0-0 ---

…金は、
作られたところでは、
そのまま、
ほかの商品、
たとえば小麦粉と交換される。

金の鉱夫と粉ひき娘は、
金と小麦粉を交換する。

このとき、
娘は小麦粉を「売った」けれど、
金鉱夫は金で「買った」ということではない。

この金は、
金鉱夫の「商品が変身した」ものではなくて、
自分の商品そのものだから。

   ツマリ金鉱夫ハ
   自分ノ金ヲ
   売ッタワケカ…?

そんなわけで、
そのあともいろんな物売りが、
金鉱夫のところへくるわけだが…

物売りたちが、
手にいれた金で、
「買い物」をしないならば、
「物売りのあいだに、
金が広まっていく」だけと、
みえる。

で、
これは、
物売りが金を、
「かかえこんだ」、
ということだ。

< 377 / 426 >

この作品をシェア

pagetop