労働の価値 その2
--- 0-0 ---

そしてやがて、
時代が魔法から抜け出してからは、
「金の」聖杯を、
ありがたがるようになったのだ。

金だけのなかに、
生活のしくみのおおもとがある、
と。

それが形になったのだ、
と。

そんなふうに金をありがたがり、
その なんでもほしがる気持ちが、
死人すら、
墓場から引きずり出してくるまでになったのだ…。

< 381 / 426 >

この作品をシェア

pagetop