労働の価値 その2
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それは、
みんながそう認め、
力づくでそうさせるから、
そうなるのだ。

売り買いのふたりのあいだで決めたことなら、
そうでなければならないと、
そうさせるのだ。

商品は、
おかねに変わるまえに、
使う価値に変わってしまう。

そして1幕目の変身は、
そのあとでようやく、
完成する。


決まった ある あいだだけ、
商品が流れていくようすを、
みてみよう。

すると、
商品を売ることで、
「約束」が生まれたのだったが…

…その、
しめきりのきた「約束」は、
そのもとになった商品の、
ねだんの合計のかわりをしている。

このねだんぜんぶをほんとうにするのに、
おかねがいる。

そのおかねの量は、
払う道具、
つまりおかねの流れる速さで決まる。

そしてこの速さは、
ふたつのことから決まってくる。

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