先生がくれたもの~運命に導かれて~
「私、嬉しいよ。」
森上響子は言った。
「日本に帰って私頑張ったんだよ?看護師になる為に1から勉強し直して、でもあの時勉強して良かった。また純に会えた。」
「…」
「私、あの後もアメリカ行ったんだけど知ってる?」
「え?」
初耳だった。
もう一度アメリカに来ていた?
「その時にはもう“森上響子”になってたんだけどね。あたし純に会いに行ったんだよ。…純には新しい彼女いてたから結局会わなかったけど。」
「そういう事か…」
「あ、それを責めるつもりは無いよ。時間が経ってたんだから仕方ないっていうか…」
「何が言いたい?」
「え?」