先生がくれたもの~運命に導かれて~
先生はゆっくりとあたしの唇から離れた。
と同時に
ドクンッ
あたしの心臓が強く動いた。
あたしは思わず自分の胸を掴んだ。
心臓が…痛い…
「瑠璃?」
「…心臓痛い。」
「…!…ちょっと待てよ!」
先生は聴診器を出してあたしを看てくれた。
「今からレントゲン取れる?」
先生は真剣に顔で言った。
すごく心配そうだった。
「うん。」
あたしはレントゲンとか他の検査とかいろいろした。
それから先生が来るのを待った。