先生がくれたもの~運命に導かれて~

決別―純―



検査の後、瑠璃は疲れたと言ってすぐに眠った。


オレはそんな瑠璃を隣で見守った。


さっきの事で瑠璃はどんな事を思ったのだろう?





オレは瑠璃のことを不安にさせたに違いない。


医者なのに、オレは瑠璃に…


そう思うと後悔が止まない。


瑠璃の病気が治らないのは分かっていた事だ。


だけど、オレは治すと誓った。


絶対に瑠璃の病気を治す、と。


だけど、さっきの検査の結果を見て愕然とした。


瑠璃の体はどんどん病気に蝕まれていっていた。


オレが来た時のレントゲンと今日のレントゲンを比べても、その差は子供にも分かる。


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