先生がくれたもの~運命に導かれて~
「悪かった。」
「…」
「森上さんをそこまで苦しめたのはオレだ。本当に悪かったと思う。だけどオレは、森上さんを愛する事は出来ない。」
「…」
「オレの為に変わったって言ってくれるなら、その変わった貴女で他の人と幸せになってくれないかな?」
「…それが純の答え?」
「あぁ。」
「なら、…分かった。もう諦める。」
「本当に、ご免なさい。」
「いいわよ。じゃあ。」
森上響子は部屋を出ていこうとした。
「あ!明日から宮森さんが帰ってくるから。」
「え?」
「だから私今日までなの。病院も新しい所決まったし。瑠璃ちゃんによろしく言っといて。じゃあね、小西先生。」
森上響子は病室の扉を開けてその場を去った。