先生がくれたもの~運命に導かれて~
「本当に…?」
「あぁ。だけど、はっきり言ってその手術は難しいから成功するとは限らないんだ。」
「どれくらいの確率で成功する?」
「正直言って…5%弱ぐらい。」
「5%弱…」
「でもはっきりとは分からない。オレはその手術に立ち会ってないし。ただ…ご免。たった5%の確率で勧めて。」
「やりたい。」
「瑠璃、」
「あたしやりたい。だって成功したら普通の生活出来るんでしょ?」
「だけど失敗したら!」
「大丈夫。」
「瑠璃は分かってな」
「先生が手術してくれるんでしょ?」
「それは、手術するならオレがするけど。」
「だったら大丈夫。」
「瑠璃!」
先生は威嚇するような口調で言ったが、あたしは構わずに言葉を続けた。
「あたし先生のこと好きだもん。」
「それは何の関係も無いだろ?」
「あるよ。」
「え?」