先生がくれたもの~運命に導かれて~
「あたし先生のこと好きだから、愛してるから、だから安心して命預けれる。」
「…」
「先生は知り合いだからこんな事言っていいか分からないけど、もしこれ言ってくれたのが尾崎先生だったらあたし手術の話断る。あたしあの人は信用出来ないから。」
「…」
黙り込む先生を見て、あたしは話を続けた。
「それは尾崎先生だけじゃなくって、他の先生も皆そう。だけど、先生にだったらあたし手術してほしい。あたし、先生のこと信じてる。だから…」
その続きを言い終えないうちに先生はあたしを抱き締めた。
「手術しよう、瑠璃。」
「先生。」
「それで…」
「ん?」