先生がくれたもの~運命に導かれて~
警告―純―
瑠璃が手術を受けると言ってから、オレは瑠璃の家族に手術の説明をした。
瑠璃の両親は快く手術の許可を出してくれた。
それからオレはとても忙しかった。
手術のスタッフや資料を集めたり、実際の手術の映像を見たり…日本に来てから1番の忙しさだった。
だけど、オレは全然疲れなかった。
これで瑠璃は助かる。
そう思うと疲れなんてへでもなかったし、むしろ前よりも元気なくらいだ。
オレは瑠璃のことだけを考え続けていた。
そんなある日、オレの携帯に一本の電話が掛かってきた。
「もしもし?」
「純か?」
「尾崎先輩?」