先生がくれたもの~運命に導かれて~
あたしはその日の晩公衆電話の前にいた。
受話器を取り、ボタンを押す。
プルルルルー
電話が繋がれてる音が妙に淋しく聞こえる。
「もしもし?」
「もしもし?パパ?!」
「瑠璃か、最近どうだ?」
「最近元気なんだよ。でさ、パパ、あたし変な話聞いたんだ。」
「変な話?」
「そう。なんかね、あたしが病院代わるって話聞いたんだけどさ…ありえないよね?」
…
返事を聞くのがとても怖かった。
だけどもっと怖い事に、パパは部屋をしなかった。
「パパ?」
やはり返事が無い。
「パパ!ねぇパパ!返事してよ!あたし何も聞こえないよ!」
「…瑠璃、よく聞きなさい。」