先生がくれたもの~運命に導かれて~
「院長先生?」
「やぁ、体の調子はどうかね。」
「おかげ様で、最近調子良いんです。」
「それは良かった。ところで水無瀬さん。」
そう言って院長はぐるりと辺りを見回した。
「何ですか?」
「悪いのだが、明日で退院してもらわないといけなくなってね。」
「え?!」
嘘でしょ?
手術、もうすぐだよ?
なのに…
退院?
「じゃああの、あたしの手術は?」
「残念だけど、他の病院で受けてもらわないといけないね。」
「他の病院って何処ですか?」