先生がくれたもの~運命に導かれて~
翌日、本当にお母さんとお父さんがあたしを迎えに来た。
お父さんは泣きながら、すまない、すまないと繰り返した。
お母さんも、この前お見舞いに来てくれた時よりも随分痩せてしまった。
否、痩せたというよりも痩せこけたという感じだ。
あたし達は荷物をまとめるとすぐに病室を出ようとした。
「瑠璃ちゃん!!」
小百合お姉さんだった。
「小百合お姉さん、」
「ご免ね、あたし、何もしてあげられなかった。」