先生がくれたもの~運命に導かれて~


先生はすごく真剣な目であたしを見つめた。


そして


「瑠璃…」


そう言って先生は…


あたしにキスした。


…どうしよ…


もうドキドキしすぎておかしくなっちゃいそうだよ…


なのに先生はあたしの唇を離そうとはしない。


「先、生」


そんな短い呼びかけしか出来ない。


あたしが精神的に限界感じたぐらいで、先生はやっとあたしの唇を離してくれた。


「瑠璃は何時まで経っても“先生”って呼ぶんだな。」


「え?」


< 199 / 273 >

この作品をシェア

pagetop