先生がくれたもの~運命に導かれて~
夢の中で、オレは瑠璃の横に座っている。
その瑠璃は静かに眠っている。
だけど
時間が経つに連れ瑠璃の顔は青ざめていく。
そして気付けば
瑠璃の呼吸は止まっている。
それからオレは動けなくなる。
動こうとしても体が言う事を聞かずに、人形みたいに止まっちまう。
まるで、時が止まったようだ。
それでやっとオレは目を覚ます。
起きた時には寝汗で髪まで濡れている。
この前なんか
「どうしましたか?!」
と言ってこの病院の院長、木場先生がオレの横にいてたぐらいだ。
その時オレは呻いてたらしく、その声が隣の木場先生の部屋まで聞こえていたらしい。