先生がくれたもの~運命に導かれて~
瑠璃が段々と落ち着いてきた。
瑠璃が完全に泣き止んで暫くして、オレは泣いていた訳を尋ねた。
「だって、あたし…もうすぐ死ぬんだよ?」
そう言って瑠璃はオレの体から自分で離れた。
「あと1週間なんだ。あと3ヶ月って聞いた日から計算すると。」
そして、瑠璃は再び目に涙を浮かべた。
それから少し間を置いて瑠璃は言った。
「ねえ、先生?」
「どうかしたか?」
「あたし達、何で出会ったんだろうね?」