先生がくれたもの~運命に導かれて~


だけど…


なんて言ったらいいの?


こんなに先生のこと傷つけた後で


なんて言ったらいいの?


あたしは先生を見た。


先生の目は


とっても


哀しそうだった。


ビー玉みたいに


綺麗だけど、魂の無い瞳。


あたしはその目を見て戸惑った。


口が動かない。


それを見た先生は言った。


「ご免。…じゃあオレ、木場先生に頼まれてる事思い出したから行くわ。」


そう言って先生は


じゃあな、とも言わずに


病室から出ていった。


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